稲と出産、どちらも農穂の祈りがこもっている。
女わざの森田さんから、ご本をいただきました。
手書きの祈りの込められたご本です。
その中に、こんな文章が
いなぎり
妊娠5か月目の犬の日から、妊婦は腹帯をする習慣があります。
略
腹帯にはどんな意味があるのでしょう。
「腹帯をもって神社にイナギリしてもらいに行く」と聞いたことがある。
略
イナギはつい20年ほど前まで、刈り取った稲をたくわえておく、地区共同の小屋として
生きておりました。
この小屋はそれだけではなく、5カ月目を迎えた妊婦さんが腹帯をして、
この小屋でもの忌みをする、そういう場所だったそうです。
稲と出産、どちらも農穂の祈りがこもっている点で共通しています。
イナギリはこのイナギとかかわる言葉に違いありません。
妊婦は普段の生活の場を離れて、ゆっくりとお腹の子と対話したのでしょう。
なんて素敵なんでしょう。
ラスコーの壁画を思い出しました。
この小屋でもの忌みをする
祈りに勝ものはありませんね。
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